テストエンジニアの備忘録だよっ

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JSTQB 3章 静的技法

テスト技法

動的テスト技法:実際にテストアイテムを実行してテストする。テストアイテムが要求仕様通りの結果にならないことやメモリリークの発見に向いている

静的テスト技法:テストアイテムを実行することなくテストする。要求仕様の誤りや漏れやコーディング規約に沿ってないことの発見に向いている

レビュー:レビューも静的テスト技法の1つである

レビューの種類

非公式レビュー:特に決まったやり方があるわけではない。レビューアの技法に大きく依存する

ウォークスルー:シナリオに沿ってシナリオに含まれる関連するグループを机上で実行する。目的はソフトウェアの内容を学習、理解、欠陥を見つけること

テクニカルレビュー:同僚や技術のエキスパートが参加し、あらかじめ定義されたプロセスで実施される。目的はディスカッションすること、判断を下すこと、ほかの方法を評価すること、欠陥を見つけること、技術的な問題を解決すること、仕様や規則に準拠していることをチェックすること

インスペクション:インスペクションのプロセスは形式的に進められる。目的は、欠陥の発見だけでなく、プロセス改善を目的にする場合もある

公式レビューの活動

計画:役割へ担当者を割り当てて、レビュー対象範囲を決定する

キックオフ:レビューの開催に先立って、参加者にレビュー対象のドキュメントを配布し、レビューの目的など概要を説明する

個々の準備:レビュー対象のドキュメントについて議論したり、議論の結果を記録する。より公式なレビューでは、議事の結果や議事内容を議事録に残す

再作業:修正することになった欠陥を修正する

フォローアップ:欠陥が対処されたかを確認する

レビューの必要な役割

マネージャ:レビューに関するマネジメントを行う。実施するレビューの種類を決定し、それぞれの実施スケジュールを立て、レビューが適切に実施されているかを管理する

モデレータ:担当したレビューを取り仕切り、推進する。レビューの成否はモデレータを担当する人の取り仕切りの上手・下手に拠る

作成者:レビュー対象のドキュメントに責任を持つ人

レビューア:ある特定の技術に詳しかったり、業務のバックグラウンドを持つ人で、レビュー対象の欠陥など気が付いたことを示したり、述べたりする

書記:レビューで取り上げたすべての課題、問題点、未解決事項を議事録に記録する

 

---追加要素---

 

ツールによる静的解析

コードそのものの欠陥検出、保守性の改善、学習効果による欠陥予防などの効果がある。ユーザビリティに対する指摘はツールでは不可